マタニティママ
マタニティライフは、ハッピーだけど不安もいっぱい。
そんなママとおなかの赤ちゃんのために、
出産までの体の変化や生活のアドバイスをご紹介します。
マタニティライフは、ハッピーだけど不安もいっぱい。
そんなママとおなかの赤ちゃんのために、
出産までの体の変化や生活のアドバイスをご紹介します。
受精した卵子が子宮に着床するのは、受精して10日ぐらい経ってからです。着床した受精卵は、ママの体から栄養を吸収しながらぐんぐん成長。4週を過ぎる頃には脳や内臓ができ始め、15週頃までには内臓もほぼ完成して、羊水のなかで手足を動かすまでに。ママ、パパも超音波装置で心音が聞けるようになります。
妊娠初期の頃は、多くのママが妊娠に気がつかないほど変化を感じませんが、4週を過ぎると子宮も大きくなって眠気やだるさ、イライラ、吐き気などを覚えるママもいます。乳房の張りなどを感じるのは、おっぱいの準備が始まっている証拠でもあります。
つわりがもっとも苦しいのは8週から11週頃です。ホルモンの変化で、おしっこの回数が増えたり便秘がちになったり。この頃から羊水の量も毎週約10mℓずつ増えていくとされています。辛かったつわりも、12週を過ぎ胎盤が完成して安定期に入ってくると少しずつ治まってきます。
体の90%が水分でできていると言われる、おなかの赤ちゃん。羊水の中に守られ、ママの体から栄養と酸素をもらって、成長していきます。その様子は、まさに“水に育まれている”と言ってもよいでしょう。
それだけに、この時期、ママの水分補給がとても大切です。
おなかの赤ちゃんを健やかに育むために十分な水分を必要としていると同時に、ママの体の中ではおっぱいの準備も始まっています。
妊娠中に摂りたい水分量は、1日に尿の量+500mℓとされています。健康な人の尿量は1日およそ1,000~1,500mℓですから、どんなにつわりで苦しいときも、2,000mℓ近くは水分を取ることが大切です。
水分補給を意識するあまり、多量の水を一度にがぶがぶ飲むのはよくありません。一般的に、人が一度に効率よく吸収できる水分量は150mℓ程度と言われています。こまめに少しずつ摂るように心がけましょう。
特に毎朝起きたらすぐに飲むコップ1杯の水は、便秘解消にもよいとされています。また、寝る前に飲む水は睡眠中の健康を促すとして、昔から「宝水」と言われてきました。
ホルモンが大きく変化するこの時期、ママは精神的にも不安定になっています。イライラしたり、ストレスや不安を感じるママも少なくありません。そんな時は、まず、おいしい水を飲んでひと息ついてみてください。水のミネラル成分の中には、心を落ち着かせる働きがあるとされるカルシウムやマグネシウムも含まれています。
妊娠も中期に入ると骨や筋肉もぐんぐん発達。髪の毛や爪、やがてまゆ毛やまつ毛も生えてきます。羊水の中での動きもどんどん活発になっていき、ママも次第に胎動を感じるようになります。24週を過ぎた頃には、脳も発達して自分の体を自分でコントロールできるまでになります。
つわりが治まると同時に食欲が増してきます。体重も増え始め、おなかも少しずつ出てきてスタイルも妊婦さんらしくなってきます。
体調は安定。マタニティヨガやマタニティビクス、スイミングなどを楽しめるようになります。この時期の適度な運動は体重の増え過ぎを抑え、体力を養い、ストレスを解消する上でも大切です。体を動かすことを積極的に楽しみたいものです。
24週を過ぎると羊水も増え、おなかが大きくなります。乳腺も発達し、乳房もますます大きくなってきます。
中期に入りつわりが治まると、食欲が増してきます。でも食べ過ぎには要注意。妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などさまざまな病気やトラブルの原因になったり、難産になり易くなる危険性が高まります。
ただし、この時期食事の量を減らすダイエットは厳禁です。質のいいものをバランス良く食べ、適度な運動で太り過ぎを防ぎましょう。
妊娠中は、ママが食べたり飲んだりしたものが腸から吸収されて栄養になり、血液を通しておなかの赤ちゃんの栄養になります。そのため、ママがお酒を大量に飲むと、知能低下や先天性アルコール症候群をひきおこします。
また、糖分の多いジュースや清涼飲料水は体重増加のもとになるので、控えましょう。カフェインを含むコーヒーやお茶も、胎児の未熟な肝臓では代謝に時間がかかり赤ちゃんの負担になるので控えましょう。妊婦さん向けの飲み物も市販されていますので、ナチュラルで体にやさしい飲み物を選び、できればおいしいお水を楽しんでください。
ホルモンや新陳代謝が活発になる関係から妊娠中のママは汗っかき。特にこの時期は汗をかきやすくなっています。運動を心がけているママならなおさらですね。水分補給は、渇きを覚えてからでは遅いとされています。水筒やマイボトルを常に持ち歩き、定期的な水分補給を習慣づけたいものです。
28週を過ぎると骨格もほぼ完成。体も丸くだんだん赤ちゃんらしくなってきます。超音波検査で、性別の違いが分かりやすい時期です。10ヶ月に入る頃には赤ちゃんとして成熟し、次第に頭が骨盤の中へと下がってきます。
33週頃になると羊水の量は最大の800mℓにも。おなかが大きくなり、肺や心臓を圧迫するため息切れや動悸を覚え易くなります。また胃も押されるので食事が少しずつしか食べられなくなるママもいます。
やがて出産の時期が近づき、赤ちゃんの頭が下がってくると胸や胃のつかえは取れ、今度は膀胱への圧力を感じるようになってきます。1日に何回かおなかが張るようになってくると、お誕生の日が近づいてきた合図です。
妊娠後期に入ったら、そろそろ入院の準備を始める時期です。買い物やいろいろな届出、里帰り出産の準備をするママもいるでしょう。
ただし、どんな時も無理は禁物です。何事も計画的に余裕を持って行動しましょう。
転倒や早産を予防する上でも、後期に入ったら足元に注意する、長時間の立ち仕事を控える、重い物を持たないなど、日常生活に気をつけましょう。ベビー用品などの買い物は、できるだけパパや付添の人と一緒が望ましいですね。普段の買い物でも、お米や飲料など重いものは運んでもらうか、通販等を利用しましょう。